
夕暮れが海へ降りるころ、赤い船は、太陽が水面に残した最後の道の先を知りたくて、その光を追いました。水平線が暗くなると、前方に白い光が現れました。
二艘はゆっくりと近づきました。船より先に光が触れ、赤と白の反射が同じ水面に伸びて、一本の線のように揺れました。しばらくの間、海は二艘の距離を運ぶことをやめました。
太陽が完全に姿を消すと、航路は再び分かれました。一艘はやって来た暗闇へ戻り、もう一艘は夜の中を進み続けました。
赤い船は、ひとりで航海を続けました。水面には、しばらく並んで進んだ二つの光の跡が残りました。


